栗の木の葉っぱが害虫に食べられてしまって、下の写真のように、この半年ほとんど成長しませんでした。

5月3日、植えたときの様子(品種名:丹沢)
10月18日の様子。

ご覧の通りほとんど葉っぱがありません。枝も全くと良いほど伸びていません。下は隣に植えた別の木ですがこちらも葉がほとんど食べられてしまっています。

5月3日植え付け時(品種名:筑波)
10月18日の様子。

このままでは悔しいので、栗に付く害虫と防除方法について調べてみました。

葉っぱを食い荒らす害虫

クスサン

大型の蛾。おそらくこれが犯人ではないかと思われます。

生態と防除の方法

卵で越冬。産卵は2m以下の幹や、分枝した枝の裏側等に塊状に数十個産み付ける。

[防除方法]金属のヘラなどで掻き取り潰すか燃やします。

4月下旬から 5月にかけてふ化。ふ化直後は葉の裏側に群生し食害

[防除方法]群生している枝を切り取り焼却

やがて木全体に分散していく。
幼虫の初期は黒灰色で白い毛がまばらに生えている。
幼虫中期は淡緑褐色になり、灰黄色の長い毛が生え体の側面に黄色い線がある。
幼虫後期は体が黄緑色で全体に白~青白色の長い毛でおおわれる。

[防除方法]分散してからの捕殺は困難なので、なるべくふ化直後に焼却したい。

7月中旬 繭になる。
9月下旬から 10月にかけて羽化し成虫になる。夜行性で羽を広げると13cm程度の大きな蛾となる。

成虫の寿命は平均5日程度と短く、木に害は及ぼさないようです。かわいそうな気もしてきますが卵を産み付けられては困るので、

[防除方法]捕殺

リンゴ、ナシ、ウメ、クルミ、カキ、トチノキ、ウダイカンバなども食害を受けるので、周辺の木々も観察して卵のうちに焼却してしまいましょう。