標高750mという寒冷地でのみかん栽培は一筋縄ではいきません。厳しい冬を切り抜け、豊かな収穫を実現するには、徹底した防寒・防風対策が欠かせません。本ブログでは、あなたの大切なみかん畑を守るための実践的アドバイスを紹介します。寒い気候と戦いながらも、生き生きとしたミカンを育てるためにしたことを、ここでお伝えします。

苗木の場合

苗木の場合は、わらで苗全体を覆ってしまいましょう。ビニールですと呼吸できなくなってしまうので、わらがない場合は布で覆います。

冷気や風を遮断する

寒害(凍害、寒風害)が心配な場合は、寒冷紗や不織布でみかんの木を優しく包み込みましょう。この一手間が、樹体の凍結および寒風による落葉を予防します。

  • 樹全体を被覆資材で直接覆う、または支柱を使って周囲を囲い風を避ける。
  • 資材は厚手のものを選び、透明ビニルなど通気の悪いものは避ける。
  • 風で枝が揺れないように工夫する。

地際部を保護する

  • 地際から5cmの高さまで腹巻をして保温する。
  • 光を通さない、わらなど少し厚みのある資材を使用する。

根元のマルチング

土壌表面をマルチング材(わら、落ち葉など)で覆うことで、地温の低下を抑える。

水やりの管理

冬は地面が乾いていたら、暖かい日中に水やりをします。

春先に日中の温度上昇でミカンの木が活発に水を吸い始めますが、夜間の霜で水分が凍り、特に地面近くで幹が割れるリスクがあります。このリスクを減らすためには、保温対策や適切な水やりのタイミングを管理することが重要です。寒冷期には木のストレスを最小限に抑える工夫が必要です。

栄養管理

栄養バランスの取れた堆肥や肥料を施すことで、植物の耐寒性を高めることができます。

防寒対策は地域の気候や特定の冬の条件によって異なるため、これらの一般的なポイントに加え、地元の農業アドバイザーからの具体的な助言を求めるのがベストでしょう。

まとめ

手塩にかけて育てたみかんが寒さで泣かないように、防寒・防風対策はみかん栽培家さんにとっての必須スキルです。みかんの木の健やかな成長を想像しながら、今日も農園でのあたたかな一手間を忘れずに。冬の終わりと共に待っているのは、きっと甘くて美味しい成果ですから。