この記事では、YouTubeの海外人気園芸チャンネル”Lekovite Biljke”で紹介された、家にある身近な素材を使って野菜の収穫量を格段に増やす方法をご紹介します。

まずは前提知識として、植物が健全に育つためには栄養分と水分が欠かせません。

人間も同様に、食べ物と水なしでは生きられません。土壌から栄養分が失われると、植物は弱り実りも少なくなります。そこで定期的な栄養補給が重要になってくるのです。

天然由来の酵母で植物に潤いを!

この動画で紹介されているのは、酵母を使った自家製の液体肥料のレシピです。

酵母は生物に含まれるタンパク質で、植物に与えると生育を促進する働きがあります。手順は簡単で、市販の乾燥酵母10グラムをぬるま湯1リットルに溶かし、さらに少量の砂糖を加えるだけ。

完全に溶け込むまでよく撹拌(かくはん)しましょう。

できあがった溶液は、トマトやキュウリ、その他の野菜に株元からゆっくりとかけていきます。

1株につき適量を2週間に1回程度の割合で補給するのがベストだそうです。

酵母は植物にとって強力な天然由来の栄養分

しかし、あくまでも補助的な意味合いがあり、過剰に使いすぎるとかえって弊害を生む可能性があります。程良い量を心がけましょう。

有機液体肥料で土作りも

2週間後の次の栄養補給時には、酵母ではなく有機栽培用の液体肥料を使うのがおすすめだそうです。

有機液体肥料には植物に必要な各種ミネラル成分が含まれており、土壌改良の効果も期待できます。溶いた肥料を株元に直接注ぐことで、根から効率よく吸収されます。

ただし、薄める際の水の量が製品によって異なるため、必ず説明書の指示に従う必要があります。

一般的な目安として、濃縮された肥料1リットルに対して10-20倍量の水を加えるといった具合です。

トマトの大玉は卵の殻から

トマトはカルシウム分が不足すると、果実が裂けたり腐れやすくなります。そこで卵の殻を意外な強力アイテムとして活用するのです。

殻をすり潰してトマトの株元に撒くか、粉末状にして水に溶かし葉に散布しましょう。

天然の良質なカルシウム源であり、大玉のトマトを収穫できる秘訣なのだそうです。

ほかの野菜や花にも応用できる

この栄養剤活用法は、トマトに限らずほかの野菜や花にも効果が期待できます。

特に古くからガーデニングを楽しむイギリスやヨーロッパでは、伝統的に醗酵液を使った天然の土作りが行われてきた歴史があります。環境に優しく、しかも手軽で効果の高い方法だと言えるでしょう。

環境に優しいガーデニングを心がける人が増えている近年、自家製の天然栄養剤作りはますます人気を集めています。肥料を自分で作ることで、土壌や植物、環境への負荷を最小限に抑えられる利点があります。

一方で、植物の品種や環境によっては、バランスを考慮した専用の肥料を使ったほうが良い場合もあります。

手間を惜しまず試行錯誤を重ね、上手に両者を組み合わせていくのが理想的でしょう。

まとめ

適切な栄養分と水分を補給することで、トマトを始めとする野菜の収穫量が飛躍的に伸びることがわかりました。

意外な素材を活用した天然由来の液体肥料は、環境にも優しい自然な栽培方法です。一方で過剰にならぬよう注意が必要です。

ガーデニングを楽しみながら、おいしい野菜を実りたおさにできるよう、しっかりと土作りを心がけましょう。