今回は、youtubeで見つけた、家庭で簡単に作れる「納豆培養液」の作り方を紹介します。この液体は、家庭菜園に役立つ優れた効果があります。
はじめに
家庭菜園は健康的で経済的ですが、初心者には虫による被害など失敗もつきものです。しかし、納豆菌を上手に活用すれば、そういった失敗を大幅に減らすことができます。
納豆菌(Bacillus subtilis natto)の特徴
- 100度以上の高温や極低温、アルカリ性環境にも耐える強靭な細菌
- 有機質を分解する働きにより、土壌改良や病害虫防除に役立つ
https://www.kaku-ichi.co.jp/media/crop/microorganism/why-is-bacillus-natto-so-strong
納豆菌の家庭菜園での3つのメリット
- 病気を抑える:納豆菌を先に土に定着させることで、病原菌の生息場所や栄養を奪い、病気の発生を防ぐことができます。 https://gn.nbkbooks.com/?p=6611
- 害虫駆除:虫が納豆菌を食べると消化不良を起こして死んでしまうため、効果的な殺虫効果が期待できます。特に、アブラムシやハサミムシに有効です。
- 土の団粒化:納豆菌の有機物分解過程で粘土質物質ができ、それが小さな団子状に土を形成します。この構造によりフカフカの透水性のよい土ができあがります。
納豆培養液の作り方(4ステップ)
- 納豆1パック、砂糖小さじ1杯、無調整豆乳200mlを混ぜる
- ペットボトルに移し替える
- 水道水を半分ほど入れる(2Lペットボトルなら1L)
- しばしば振ってよく空気を入れる
作った液体を2、3日ほど常温で放置するだけで、納豆菌が活性化した”培養液”ができあがります。
納豆培養液の使い方
この納豆菌培養液の効果を最大限に活かすには、使い方が重要です。
液体のまま直接土や植物にかけてはいけません。
まず、この濃縮された培養液を100倍から300倍程度の水で薄めます。この濃度調整が土壌中の納豆菌のバランスを保つ上で欠かせません。
薄めた液体を土に散布する際は、雨の直前がおすすめです。雨が納豆菌を地中深くまで浸透させ、増殖を助けるためです。
また、散布後に透明マルチをかけると、土の通気性と保温力が高まり、納豆菌の活性化がより促進されます。
このように適切な使い方をすれば、納豆培養液は土壌環境を大きく改善し、野菜の成長力と病虫害への抵抗力を高めてくれるでしょう。家庭菜園の強い味方になってくれる期待の液体なのです。
まとめ
納豆菌は強靭で有用な働きをもつ細菌です。
その培養液を自作し、家庭菜園に活用することで、病気や害虫への強さ、そして理想の土作りにつながります。
少し手間はかかりますが、健康的で安全な野菜作りを手軽に実現できる方法と言えるでしょう。