玉ねぎは、冬の寒さに強い野菜ですが、適切な管理を怠ると収穫量や品質が落ちることがあります。ここでご紹介するポイントを押さえて、冬場の玉ねぎ栽培を成功させましょう。

霜対策・寒風から葉を保護する

タマネギは寒さに強い野菜ですが、寒風が直接当たると葉が枯れてしまうことがあります。鉛筆サイズくらいに成長したころに、防虫ネットなどで寒風を遮るのがおすすめです。また、マルチが飛ばされないように注意しましょう。

シートやマルチの利用: 霜よけシートやマルチを使用して、玉ねぎを直接的な霜害から守ります。これらは、土壌温度を保つ効果もあります。

寒さ対策として玉ねぎをビニールトンネルで覆うのが一般的です。ビニールトンネルとは、アーチ状のパイプにビニールシートを被せる構造のものです。ビニールシートの裾をマルチに挟み込み、パイプに取り付けた紐で固定します。紐の取り付け方がポイントで、斜めに刺した杭に1周巻きつけてからしっかりと押さえつけるのがコツです。この工夫で、強風時でもビニールが飛ばされることがありません。

ビニールトンネルを使えば、玉ねぎは寒さや風から守られます。急な気温の低下にも対応でき、成長が止まることがなくなります。

霜柱対策

霜柱が立つと、タマネギ苗が根ごと地上に出てきてしまうことがあります。霜柱によって玉ねぎの苗が地上に押し出されるのは、水分が土中で凍結し、氷の結晶が土を持ち上げる現象が原因です。これにより、玉ねぎの苗が地上に露出し、根が空気に触れてしまうことで、苗がダメージを受ける可能性があります。

見つけたらすぐに土に埋め戻します。

水やり

適度な水分管理: 土壌の乾燥を防ぐために、適度に水やりを行います。ただし、土壌が凍結している時は水やりを控える必要があります。

排水の良い土作り: 水はけが悪いと根腐れの原因になるため、排水性を考慮した土作りが大切です。

肥料管理

追肥の控えめな施用: 生育が遅い冬季は、追肥を控えめにします。肥料の過剰はトウ立ちの原因になることがあるため、注意が必要です。

肥料切れの防止: 土壌の栄養状態を観察し、肥料切れにならないように管理します。

追肥のタイミング

推奨タイミング: 一般的には12月、1月、2月にそれぞれ追肥を行うと良いとされていますが、これは地域や気候、土壌の状態によって変わります。生育状態を見ながら柔軟に対応しましょう。

注意点

  • 気候の変化への対応: 突然の温暖な日が続いた場合など、気候の変化にも注意し、水やりや霜よけの調整が必要です。
  • 病害虫のチェック: 冬場でも病害虫の発生はあり得ますので、定期的なチェックを怠らずに行います。

これらの管理方法を心がけることで、冬を乗り越えた玉ねぎは春に向けて健康に成長し、美味しい収穫へとつながります。それぞれの畑の状況に合わせて、柔軟な対応を心掛けましょう。

引用:
[1] https://youtube.com/watch?v=le_jV8IBSsU
[2] https://youtube.com/watch?v=39ARDCoL60k
[3] https://www.ja-kiso.iijan.or.jp/memo/3085
[4] https://youtube.com/watch?v=_pa6U8c1OpM
[5] https://youtube.com/watch?v=PAtfzwvLUvI