6/2 鶏糞+水は激悪臭
先月、「鶏糞液肥」を作ろうと思い、ペットボトルに発酵鶏糞を5分の1ほど入れ、水と混ぜて置いておきました。
最近、このペットボトルの近くを通ると臭いので(発酵の際出る気体で破裂しないよう蓋を緩めてあります。)、ニオイを嗅いだところ、強烈なおならのような臭いになっていました。元々鶏糞自体臭いですが更に強力にした感じです。
これは「発酵」というより「腐敗」したようなので、ダメ元で先週作った「えひめAI(あい)-2」をキャップ1杯、鶏糞液肥のペットボトルに入れてみました。
えひめAI-2の作り方
「えひめAI-2」とは、ドライイースト、納豆、ヨーグルト、砂糖を混ぜて作る環境浄化微生物で、消臭や水質浄化、発酵促進などの効果があります。
家庭で簡単に手に入るこれらのもので作ることができます。
よく混ぜて1リットル分作りました。
ペットボトルを熱湯消毒したら変形してしまいました。
材料の比率や詳しい作り方は[「えひめAI-2」の作り方と使い方[pdfファイル]]をご覧ください。
6/17 悪臭がかなり軽減
えひめai-2を入れて約2週間が経過しました。
写真の左が「鶏ふん+水+えひめai-2」です。右は「油かす+水+えひめai-2」です。
鶏糞液肥のペットボトルの口に鼻を近づけなければニオイがしないほど悪臭が軽減しています。
(しかし、えひめai-2を入れたものと入れないものとで比較しないと検証にならないですね。後日もう一度作りたいと思います。)
ニオイも、温泉卵のような硫黄っぽい匂いに変化しています。腐敗臭ではなく発酵している感じがします。
早速液肥として使ってみようと思います。
ちなみに「油かす+水+えひめai-2」もやってみたのですが、こちらの方はまだ悪臭がします。
「えひめAI-2」の作り方と使い方[pdfファイル]の要約
愛媛県産業技術研究所が開発した「えひめAI-2」は、納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖を混ぜて30~40℃で1週間発酵させた液体肥料です。
作り方
- ペットボトルに納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖を計量します。
- 納豆は、粘液がたっぷりついた状態でも、水洗いして粘液を落としても構いません。
- ヨーグルトは、飲むヨーグルトでも構いません。
- ドライイーストは、市販の食パン用ドライイーストを使用します。
- 砂糖は、白砂糖や三温糖など、好きなもので構いません。
- 水道水を約450ml加えてよく混ぜます。
- 水道水は、浄水器を通して使用するとより安全です。
- 30~40℃で1週間培養します。
- 発酵中にガスが発生するので、ペットボトルの蓋は少しゆるめておきます。
- 夏場は、直射日光の下でも培養できますが、30~40℃を保つように注意してください。
- 培養液のpHを測定します。
- pHが3~4で、パンやお酒のような良い香りがすれば成功です。
- pHが3未満の場合は、発酵が不十分なため、もう少し培養してください。
- pHが4を超える場合は、雑菌が繁殖している可能性があります。
- できあがったものは、冷暗所に保存して3ヶ月を目安に使い切ります。
使い方
- 浴槽、洗濯には上澄み液を使用します。
- 上澄み液は、茶褐色をしています。
- 浴槽には、入浴前に50ml程度を加えます。
- 洗濯には、洗濯槽に200ml程度を加えます。
- 便器の消臭には、100ml程度をスプレーします。
- 流し台のヌメリ取りには、50~100ml程度を散布します。
- 湯あか取りには、入浴後に上澄み液50ml程度を加えます。
- 生ゴミの消臭や発酵促進には、噴霧します。
注意点
- 食品ではありませんので、飲用や塗布など人体への使用は行わないでください。
- 愛媛県が商標を取得している「えひめAI-1」の類似商品名での販売はできません。
効果
「えひめAI-2」には、以下の効果が期待できます。
- 土壌改良
- 病気予防
- 消臭
- 洗濯
土壌改良効果としては、微生物の活性化や有機物の分解促進、根の発育促進などが期待できます。病気予防効果としては、有害な微生物の繁殖を抑制する効果が期待できます。消臭効果としては、嫌な臭いの原因となる物質を分解する効果が期待できます。洗濯効果としては、汚れの分解や漂白効果が期待できます。
「えひめAI-2」は、手軽に作れるので、家庭菜園や家庭でのお掃除、洗濯などにぜひ試してみてください。