園芸系YouTubeで変わった液体肥料の作り方を見つけたので、ご紹介します。
それは、ごく一握りの食材を使って、強力な液体肥料を作り出すことができる方法です。
近年、自宅で野菜を育てる家庭菜園人口が増加しています。
しかし、肥沃な土を育てるのは容易なことではありません。良質な堆肥を大量に確保するのは難しく、化学肥料の過剰使用も環境への負荷が大きくなります。
そこで注目されているのが、身近な食材を活用して土づくりを行う手法です。
このYouTubeで紹介された手法
この動画では次のように説明されています。
スプーン1杯で1トンの堆肥に匹敵する効果!
スプーン1杯の砂糖、ポテトスターチ、ターメリックを使用。1リットルの水で3リットルに希釈し、さらに10リットルの水で薄めて土に散布します。
スプーン1杯の食材から作る液体肥料
この手法は、以下の3つの食材を使用します。
- 砂糖
- ポテトスターチ
- ターメリック
作り方
- スプーン1杯ずつの砂糖、ポテトスターチ、ターメリックを用意する。
- これらを1リットルの水で希釈し、3リットルの液体肥料を作る。
- さらにこの液体肥料を10リットルの水で希釈する。
- 希釈した液体を土に散布する。
ポテトスターチ
ポテトスターチとは、じゃがいもから抽出されるでんぷん質のことを指します。
じゃがいもの塊茎から機械的に搾汁し、でんぷん質を分離・精製して作られる -無味無臭の白色の粉末状 -主な用途は食品添加物として使われ、増粘剤や安定剤などの役割を果たす -食品以外でも、製紙、繊維、化粧品などの分野で利用されています。
ポテトスターチはどこで買える?
ポテトスターチという名称で販売されていますが、片栗粉でも代用できそうです。
片栗粉は、本来はカタクリの地下茎から作られたデンプンの粉ですが、。大量生産され市場に流通している多くの片栗粉はジャガイモから製造される馬鈴薯デンプンです。原材料がじゃがいもであれば、利用できそうです。
この手法では、ポテトスターチが土壌の保水力を高める働きがあると説明されています。でんぷん質が土に水分を保持する性質があり、土壌中の水分バランスを適切に保つのに役立つと考えられています。
また、でんぷん質自体も土壌微生物の栄養源になり得るため、ポテトスターチの散布は微生物活性を高める効果も期待できるようです。微生物が活発になれば、有機物の分解が進み、土壌が肥沃化するからです。
このように、ポテトスターチには土づくりに役立つ複数の機能があり、家庭菜園におけるリサイクル肥料の素材として注目されているわけです。
この液体肥料の効果は?
- 砂糖は土壌中の有益な微生物の栄養源になる
- ポテトスターチは土壌の保水力を高める
- ターメリックには抗菌作用があり、有害微生物を抑制する
つまり、食材を適切に配合・希釈・散布することで、土壌の微生物環境を理想的な状態に導きます。
微生物の働きが活発になれば、作物に必要な養分が供給されるようになるのです。
土壌環境の改善
これらの食材を絶妙なバランスで配合し、適切に希釈・散布することで、土壌環境が理想的な状態に整えられます。
微生物が活性化すれば、作物にとって重要な養分が供給されるようになります。
この手法は、化学肥料に頼らずに有機物を活用し、環境に優しい持続可能な農業を実現する有力な手段と位置付けられています。
科学的根拠はあるのか?
ただし、このYouTubeの手法については、まだ十分な科学的根拠が確立されているわけではありません。
土作りにおける微生物の働きを利用することの有効性は認められていますが、この特定の手法の効果については、さらなる科学的検証と改良が期待されます。
まとめ
今回はYouTube発の食材を使った液体肥料作りを紹介しました。
家庭菜園において、化学肥料に頼らず有機物を活用することは重要です。この実践例は、土作りの可能性を広げる一里塚となり、今後さらなる科学的検証と改良が期待されます。土壌環境の改善に向けた新しい一歩を踏み出す良い機会となるでしょう。